こんにちは、なおっちです。
今回は映画「パフューム ある人殺しの物語」の作品紹介と感想を書いてみたいと思います。
こちらの映画、日本の初公開が2007年と少々昔の作品です。
当時の私は、公開前に予告編を見て「観たい作品だな~」と思ったのですが、
ネットか何かで「序盤からグロい!」という評判を見てしまい・・・。
しかもRG-12の指定が付いていて・・・。
グロさにも耐えられるものと、そうでないレベルがありますが、
結局、観る勇気が出ずに時が経ってしまいました。
そして最近アマゾンプライムで見放題となっていたので、勇気を出して観てみることにしたんです。
そしたら、意外にアロマの勉強になったので、
そのオススメの理由と感想をまとめてみました!
あらすじ
舞台は18世紀、フランスのパリ。
主人公は、驚異的な嗅覚を持つ青年ジャン・バティスト・グルヌイユ。
物語は、悪臭が立ち込める魚市場で、
彼がこの世に産み落とされたところから始まります。
美しい香りから、悪臭まで、
この世のすべての「香り」を自分のものにしたい彼は、
幼いころから周囲から奇異の目で見られていました。
彼が青年になったある時、芳しい香りの少女に出会いますが、
誤って彼女を殺してしまいます。
殺すとその芳しい香りが立ち消えてしまいました・・・。
少女の「香り」が忘れられないジャン。
香りを保存できる方法はないか・・・?
やがて彼は調香師に弟子入りします。
そこで香りの保存方法や、抽出方法を学んだ彼は、
恐ろしい方法を思いつき、それを実行していきます・・・。
かくして、連続殺人鬼となってゆくジャン。
彼が求める「究極の香り」とは・・
そして彼に訪れる、驚きの運命とは・・・?
結末ネタバレあらすじ&感想
ここからは、ラストを知りたくない人は飛ばしてくださいね!
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「究極の香り」とは、少女の放つ香りだと気が付いたジャン。
少女らをひとり、またひとりと殺しては、
植物から得るのと同じように、そのエッセンスを抽出していきます。
やがて最後の一人を殺し、
「究極の香水」の完成とともに、連続殺人犯としてとらえられます。
そして、群衆が集まる広場で処刑されるはずでした。
ところが、
彼が「究極の香水」をほんの数滴身にまとって、群衆の前に現れると、
執行人のみならず群衆も「彼は無実だ!」と言い始めます。
そして、彼はハンカチに香水を数滴含ませ、
旗のようにふって民衆に香りをおくると、
人々は恍惚状態となり、彼を讃えだしました。
やがて服を脱ぎ、隣の見知らぬものと戯れだし、みな我を忘れてしまいます。
そして彼はそこから姿を消し、パリに向かいました。
次に彼が現れたのは、あの悪臭の立ち込める魚市場。
彼が産声をあげた場所です。
そこで彼は、「究極の香水」を一瓶すべて自分にふりかけます。
香りに気付いた群衆は、彼に群がり・・・。
群衆に喰われ、やがて彼の姿は、跡形もなく無くなりました。
最後は、香水の空き瓶だけが転がっていました。
終
・・・という、ラストの展開は奇想天外なものでした!!
観ながら「んなアホな~~!!」って何回もなった(笑)
そこが面白かったりして(笑)
人類を操れるほどの「究極の香水」を作った彼ですが、
香水によって愛を得られても、
結局本当の愛がわからない、知ることができなかった、
安らぎを得ることはできなかった、という少し悲しい結末でしたね。
しかし、究極の香りてどんな香りなんでしょうね~~!
ひと嗅ぎしただけで、
「愛してるわ!」
「彼は無実!」
「天使!」
って、なる香りって・・・凄すぎ(笑)
でも、本当に植物から取るのと同じ方法で人間から精油を抽出したら、
普通に考えたら臭そうな気がしてなりません・・・(;^ω^)汗とか皮脂とか・・・。
不思議な事に映画見てたら、めっちゃくちゃいい匂いそうに感じてくるんですよね~。
最後は民衆から喰われるというショッキングな最後でした。
いい匂い→好き→食べちゃいたい→食べずにいられない!
となったのでしょうか・・
私は、妙に納得のラストでした。
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アロマ好きにオススメの理由と感想
アロマや調香が好きな今の私には、すごく興味深く見ることができました!
心配していたグロさも耐えられるレベルでしたしね(笑)
殺人シーンがグロイわけではなかったですが、
最初の魚市場の出産シーンを含む、悪臭を演出するための映像がちょっと気持ち悪かったです。
本当に匂ってきそうな情景でした(;^ω^)
ある程度の大人ならまあ、耐えられるレベルかな~と思いましたよ!
そこよりも、
アロマや調香に興味がある人には、
・昔の精油の抽出技術の様子がわかる
・昔の調香師の仕事の様子がわかる
などそのあたりが垣間見れますので、ちょっとしたお勉強にもなりそうだし、
知的好奇心が満たされる良い作品になっていると思います。
香りの街グラースのラベンダー畑の情景も素敵です!
アロマを勉強すると必ず通る精油の抽出方法で、
昔盛んに行われていた方法として油脂吸着法というのがあるんですが、
教科書では、
「ガラス版にラードを塗り付けて、原料に触れないようにかぶせ、
原料を何度も取り替えながら、香りを移していき、
香りが移った脂にエタノールを混ぜて香りを移してから、
エタノールを蒸発させて精油を抽出する」
と説明があります。
なんか、分かるような、わからないような・・・難しいですよね(;^ω^)
イメージがしにくいんです。
で、活字だけで覚えていたこの知識が、
この映画を鑑賞中に
「ああ、こういう風に作業していたんだなあ~」と答え合わせ?のような役割をしてくれました。
なので、アロマを勉強中の人にはオススメ映画かなと思いました(^^)
現在もまだ、アマゾンプライムでは無料で視聴できます。(2018.3月現在)
アロマテラピー検定試験の勉強の息抜きに、
ご覧になってみてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました!(^^)/
検定お勉強中の方はこちらもぜひ↓